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たいわ
対話
宮本 百合子
「週刊朝日」1924(大正13)年1月1日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,561 字 · 18 页
濛々とした雲は鎮り、微にやけた鉄のような色を反映させながら、依然として雲の柱第二級天の宮を支えている。
ヴィンダー(横わって)少し運動したので爽快だ。このいい心持で一寝いりするかな。
カラ 私も何だか若返ったような気持です。行って、昼月の鏡で、髪の縺れ工合でもなおそうかしら。
ミーダ 思いがけない機会で、隠密な日頃からの俺の唆かしの結果が見られて嬉しかった。人間共も、まだ当分は材料になるな。
ヴィンダー 偶然を徒らな偶然で終らせないのが俺達の腕だ。大方今頃は、途方にくれた鈍い面を、深刻らしく歪めて、焼後の灰でもほじくっているだろう。あーあ(欠伸)
カラ では暫く左様なら。又よい知らせがあったら仲間に入れるのを忘れないで下さい。(去る。)
ミーダ ――虫の好いことを云う。――どれ。(ごろりとなってヴィンダーブラを見る。)何だ。もう寝たのか、単純だな。(そう云いながら、自分も突伏し、ヴィンダーブラと交り交り鼾の音を高く立てる。)
処へ、智慧、愛、想像の女神イオイナ光のように現われる。
イオイナ 実は、心配して様子をそっと見に来たのです。(二神の様子を見)まあ、さも自分の仕事は成就したと云いたそうに眠入っていること。