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たいわ
対話
宮本 百合子
「週刊朝日」1924(大正13)年1月1日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,561 字 · 18 页
時 神の第十瞬期
処 天の第二級天の上
神 ヴィンダーブラ(壊滅、絶望を司る巨大な男性の荒神)
ミーダ(暴力、呪咀を司る中性の神)
カラ(死、涙、悲歎を貪食する女性の神)
イオイナ(智慧、愛、創造を司る女性の神)
その他 此等の神々の使者数多。
天の第二級雲の上にある宮。もくもくした灰色又は白の積雲に支えられ、宙に泛んだ大卓子のように見える。
遙か彼方に、第一級、上帝の宮殿が、輝くパンシーオン風の柱列をもって眺められる。ヴィンダーブラ、ミーダと連立って、上帝の宮殿の方から、ぶらぶら自分達の住居、第二級天の方にやって来る。
ヴィンダー(立ち止り、無作法に大伸びをし)ああ、偉い目に会った。筋も何もすっかりつまりおった。神々の饗宴と云う奴には、ほとほと参るぞ。
ミーダ 全くだ。困るのは君ばかりじゃあない。見てくれ、折角荒々しいような執念いような、気味悪い俺の相好も、半時彼方で香の煙をかいで来ると、すっかりふやけて間のびがして仕舞った。(手でごしごし顔を撫で廻す)どうだ、少しは俺らしくなったか?
ヴィンダー(其方は見ず)上帝の奴、手に負えない狡猾者だ。