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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

岩のつきるところで、道は小さな流れに遮断された。

「ああ、川だ!」

僕は立ちどまった。川底の小石がすきとおって見える、小魚が銀鱗の背を光らして横ぎる。

「これはきっと、平和湖から流れて海にそそぐのだ」

「ぼくらが発見した川だ、名前をつけよう」

とグロースがいった。

「大統領に一任しよう」

「賛成!」

「では北方川と命名しよう」

一同はこれに賛成した。グロースが、川べりにおりて顔をあらった。

「つめたいいい水だ!」

兵糧係のかれはぬけめなく、水筒にいっぱいつめこんだ。ぼくらも思い思いに顔をあらった。

川をわたると、おおいしげった密林のなかに出た。木の間をもれる日が、斑のように下草にうつっていた。

しばらくゆくと先頭のグロースがとつぜん立ちどまった。

「あっ! ドノバン、あれはなんだろう」

指さすかなたを注視すれば、おいしげる灌木林をおしわけて、一個のぞうのような巨獣がすすんでくる。

「あッ! こっちへくるぞ」

ウエップが叫んだ。

「イルコックとウエップは、この大木の陰にかくれてくれたまえ。ぼくはグロースとふたりでうちとってくる」

ぼくは銃をとってしらべた。ふたりは足音をしのばして巨獣に近づいた。