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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
「諸君、ぼくはぼくらが一日も早く助かるために一つの発明をした」
パチパチと拍手がとんだ。
「拍手なんかしちゃ、あとの話ができないよ」
とバクスターが、あかくなった。
「どんな発明だい」
「早く発表してくれたまえ」
一同は好奇の眼をみはってうながした。
「それはほかでもない。あの希望が岡の信号球は、海面を抜くことわずかに六十メートルにすぎない、これは連盟島のきわめて近距離のあいだを航海する船だけにしかみることができない。いまもしぼくらが水平線上に船隻を発見したとしても、拱手して見送るよりほかはない。さいわいぼくらは多くの帆布やリンネルをもっている、これを有効に用いて、ここに一個の大だこをつくり、もって空中にあげればゆうに三百メートルくらいの高さにあげることができる。これなれば遠距離の人の眼にも容易に発見され、ぼくらが救助さるる機会が多くなると思うが、どうだろう」
バクスターは眼をかがやかして、一同を見まわした。
「すばらしい計画だ」
と幼年組がいっせいに拍手を送った。
「バクスター君の計画はすてきだ、だがぼくはもう一歩、その発明を有効にしたい」
と茶目のサービスが青い目玉をくるくるさしていった。