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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

「その大だこの線をもっと長く強くして、ニュージーランドのぼくらの学校までとどかせ、できればぼくらのひとりを乗せて、救助をたのむんだ」

「そうだ、その乗り手にはぼくが志願する」

と次郎が昂奮してさけんだ。

「ぼくがなるよ」

とコスターがさけんだ。

「サービス君、あまり空想的な話はよしてくれたまえ、幼年組が本気になって昂奮するじゃないか」

とゴルドンがおだやかにいった。

「失敬、失敬、フランス人の頭は、なかなか小説的にできてるんでね、ハハハ」

とサービスが頭をかいた。

「ぼくだってフランス人だよ、だがこの計画は、けっして小説的じゃないよ」

とバクスターが抗議した。

「富士男君、きみはどう考える?」

とゴルドンが、みなの気焔をニコニコしてきいている富士男にいった。

「バクスター君の計画はぼくも賛成だ、ぼくもそれを考えたことがあるよ、さいわいこの島は無風の日がきわめて少ない、機にのぞんで無用のものを有用に転ずることは、人間にあたえられた大いなる宝だ、ぼくらはさっそく利用しよう」

富士男の言は力づよくひびいた、一同はとみに意気のあがるのをおぼえた。

「たこの製作はバクスター君に一任しよう」