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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
、重さ六十キログラムの土をもった袋をつみこんだ、そしてそのふちには、鉄環をつらぬいた糸がゆわえられた、それはちょうど人がのるときと同じである、準備はなった。
ドノバン、バクスター、イルコック、ウエップの四人は、たこをかかえて九十メートルばかり向こうに去った。富士男、ゴルドン、サービス、グロース、ガーネット、モコウ、と幼年組は絞車盤をまもった。
「よいか」
と富士男がさけんだ。
「おう」
とドノバンの答え。
「ソレ!」
というかけ声とともに、直径四メートル半の大だこは、しずしずと、やみ夜の空にのぼりはじめた。
「万歳!」
と幼年組が一時にさけんだ。
「大きな声を出しちゃいかんよ」
とゴルドンがたしなめた。
またたくまにたこは、暗のなかにすがたを没した。糸をひく力はますます強くなる、それは一直線にのびて、少しも張ったりゆるんだりしない、これは上方の風勢がさかんで、たこが傾斜せず、頭をふらず、つねに平衡をたもっているからである、糸は最後のひとまき三百六十メートルがのびた、地面をぬくことまさに二百数十メートルの高さである、試験の成績はこれで十分である。
「成功、成功だ、もうだいじょうぶ! おろしてもいいぞ」