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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

とゴルドンは富士男の手をとった。と富士男の全身がわなわなとふるえている。

「きみ、寒気でもするんじゃないか」

「いや」

と富士男がうめくようにいった、かれの面はあおざめ、ひたいには玉のような汗が浮いている、だが、星影くらくだれも知るよしもない。次郎はさらに決然といった。

「ね、兄さん、ぼくに義務があるでしょう、ぼくをやらしてください」

「富士男君、これはなにかわけがあるんだろう、なにも次郎君ひとりがこの大任にあたる義務があるとは思えない、ね諸君!」

「そうだ」

「ドノバン君、ぼくはいっさいをざんげしよう」

と次郎が声をふるわしていった。

「次郎! 待て次郎!」

と富士男がさえぎった。

「いいえ、兄さん、ぼくはもうひみつにしておくことが苦しいんです、いっさいをざんげして、みなの制裁を受けたいんです、ゴルドン君、ドノバン君、みんなきいてください、諸君を父母の手からうばい、この無人島の二年の苦しみをなめさせたのは、みな、僕のいたらぬしわざからです、サクラ号が海に流れでたのは、ぼくが諸君をたわむれにおどろかそうとして、ともづなをといたからです、船がしだいしだいに沖へ流れだしたとき、ぼくはあわててとめようとしました、だがそれはむだでした、諸君、ぼくの大罪をゆるしてください、そしてつぐないのためにぼくにこの大任を命令してください