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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

「進め! ドノバンをかれらに殺さすな」

イバンスは、ドノバンのあとを追ってさけんだ。他の少年たちも、ただちにこれにつづいた。

ドノバンが大木の下にきてみると、地上に銃をいだいた一個の人間が、息たえだえにたおれている、ドノバンのはなった弾はあやまたず、凶漢の胸板をつらぬいている。

ドノバンに追いついたイバンスは、

「これはパイクだ、きみの力によって世界からひとりの悪人をのぞくことができた」

といった。

しかし他の凶漢たちは、どこにすがたをかくしているのだろう。

「諸君、こしを低くして頭をさげろ」

イバンスのさけびがおわらないうちに、一丸がきたって、ひざまずかんとして少しおくれた、サービスのひたいをかすめた。

「傷は?」

一同はサービスのそばによった。

「なにこれくらいの傷はだいじょうぶだ」

サービスのひたいににじむ血を、ハンケチでふいた、サービスの血は少年たちを昂奮させた。

「富士男君はどこへいった」

富士男はどこへいったのか、すがたが見えない。このとき、フハンは左の方へ一直線に走った。ドノバンは力づよく、

「富士男君、富士男君」

とさけびながら、フハンのあとをおって走った。