轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しまもり

島守

中 勘助

「犬 附島守」岩波書店、1924(大正13)年5月10日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,146 字 · 37 页

青空文庫

あのしずかな草山につつまれた入江に海のはてからわたってきておのずからなる舟の形にむつみあう浮寝の鴛鴦よ、古の猶太の神は万物創造の終りにあたってすべての色よい鳥の羽の残りをつづって羽衣とし、蜜のような愛のいぶきにその胸をふくらませて汝らめおとづれの游牧者をこしらえたのであろう。

燈明をあげ、白根の山の雲を残りおしく眺めてかえる。

夜になると鷺が島のまわりを鳴きまわる。雨にも風にもならず、月もみえずにしんしんと不安の闇がふけてゆく。

五日

終日氷のような西風がふく。山へ雪がきたかとおもって出てみたが雪も見えない。西風がふけば雲が吹きはらわれると本陣がいったけれどところどころ青空もすき日に照された雲もみえながらおおかたは根づよくへばりついてなかなか剥げそうにもない。ふと南の浦のほうを見たら一羽の鴨が白っぽい胸をみせて低く舞っていた。それをよく見ようとしてぼさのなかを汀づたいにゆこうとしたら足もとから小鴨が飛びたった。楢の実を四つひろう。三つは栗色に、一つは青くつやつやしている。とげのある猪口にはいったのと、二つの猪口なしと、まだ若い細いのと。どん栗を拾ったことがなにか嬉しい。