轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かいとうおう
怪塔王
海野 十三
「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页
そしてその誰かは、どこかそのへんに隠れているのにちがいない」
「へへえ、そうなりますか」
「それにちがいない。さあ、皆をよんで、そこらの隅々をさがしてみろ。きっとその悪者がみつかるだろう」
怪塔王は、モーターをこわした者がそのへんにいるといいきりました。一体誰が怪塔ロケットのモーターをこわしたのでしょうか。
3
やがて、黒人やルパシカを着た団員が、たくさん集ってきました。そうしてモーター焼切りの犯人を探しにかかりました。
「どうじゃ。まだ見つからんか」
と怪塔王は、じりじりしています。
「ああ、警報ベルが鳴っています。先発隊からの無電報告らしいですよ」
別の黒人が、怪塔王のところへ駈けてきました。
「ちぇっ、日本軍といま戦をはじめるというときになって、こんなさわぎがおこるなんて、なんというまずいことだ。おい、わしは戦況をきいているから、はやく悪者をさがしだすんだぞ」
あまりのいそがしさに怪塔王は、体が一つしかないことを、どんなにか不便に思ったことでしょう。
「もしもし。わしだ。どうだ戦況は?」
すると向こうから返事があって、
「ああ団長ですか。日本軍はいますっかりわがロケット隊をとりまきました。