轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

「東日本小学生新聞」東京日日新聞社、1938(昭和13)年4月8日~12月4日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 页

青空文庫

あのう、縛っておきました小浜兵曹長がおりません」

「なんだ、あの日本軍人がいないのか」

「それからもう一つ、驚くべきことがございます」

5

「もう一つのおどろくべきことって、それは一体なんだ」

怪塔王は、かみつくような顔をして黒人にききました。

「はあ、それは――それは第三機械筒の中につないでおいた帆村探偵がいなくなったのでございますよ」

「えっ、帆村が、第三機械筒の中にいないって。それじゃ第三機械をうごかす者がいないではないか」

「はあ、そうでございます」

「そいつは困った。なにもかもめちゃくちゃだ。このロケットは死んでしまったも同じことだ。戦を目の前にして、とびだせないなんて、こんな腹立たしいことがあろうか」

怪塔王は、どすんどすんとじだんだをふんでくやしがりました。

この話によると、帆村探偵はこの怪塔ロケットの第三機械筒につながれ、その機械をうごかす役をあたえられていたことがわかります。これは勿来関の上空で、わが海軍機と戦っているうちに黒人の一人が死んだのです。そこでその黒人にかわり、かねて捕えられていた帆村荘六がむりやりに第三機械筒の中に入れられ、その機械をうごかす術をむりやりに教えこまれたのでありました。