轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
けんせいにおけるよろんのせいりょく
憲政に於ける輿論の勢力
大隈 重信
「憲政ニ於ケル輿論ノ勢力」日本蓄音器商会、1915(大正4)年3月2日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,643 字 · 8 页
輿論の勢力を、歴史的に聊かここに述ぶる必要を感じますのであります。独裁政治の時代に於ても、輿論の勢力は大なるものである。王政維新は何に依って起ったか。七百年の武断政治を廃する。全く輿論の勢力である。四百年の封建政治を廃して郡県制を起し、四民平等の状態に変化したのは、これまた大なる輿論の勢力である。而して法律の編纂、地方の自治、ついに憲法が発布さるるに至ったのも、これまた輿論の勢力に過ぎぬ訳でありますのであります。
かくの如く輿論の勢力は大なるものであってだ、ことに憲政の下に、全くこの憲政の運用発達は輿論に支配さるるものであるという事は、信じて疑わぬのである。輿論はすべて知識ある階級によって導かるるものである。
ここに於いて政治家は、国民の指導者となって国民を導く、輿論を導く。ある場合には、輿論を制するという力がなくてはならぬのである。然るに憲政の下に、政党の人は輿論を指導するべきの働きが起ったか。近来、未だかくの如き政治家を見ないのである。
然るにこのたびの解散によって、初めて憲法実施以来、解散の理由を明らかにして、反対党の論ずるところと政府の論ずるところを対照して、聡明なる国民の前に訴えたという事はこのたびが初めてである。