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にほんしゅっぱんきょうかいろん
日本出版協会論
嶋中 雄作
「中央公論」1948(昭和23)年9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,985 字 · 18 页
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で、この機会に私は、戦時中われわれの受けた体験と戦後三年間の経過を基にして、日本出版協会がいかにあり、また如何にあらねばならないかを検討し、ややもすれば見失おうとするその正体を見極わめて見ようと思う。この国の知識人には見放され、読書人には軽蔑され、しかもわれわれ業界人をまでも置き去りにして、日本出版協会は果たしてどこへゆこうとしているのであろうか。
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出版協会をして、このような抜き差しならぬ状態に追い込んだものは一にわれわれ業者の責任である。これを打開する一人の業界人をも有たなかったことは、もとより業界の恥辱であるが、それよりも一般業界の知的水準が余りに低かったということが最も嘆かわしい災いでなければならぬ。が一面からいえば、この業界の水準を高度に引上げることが協会自体の最も端的な目的であって、いやしくもその水準の低さに乗じてますます混乱させるようなことは何人にも許されるべきではないのである。今後日本の民主化に一番重大な役割を演じなければならないはずの出版界が今日の状態では、まことに心細いきわみといわねばならない。であるから出版協会がさしあたりしなければならない仕事は眼前に山と積まれてあるはずだのに、かれらはいまだに戦時統制時代の夢を追い、その権力から離れまいとして汲々としている。