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にっき
日記
宮本 百合子
17 観劇日記(一九二九―一九三〇年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,770 字 · 36 页
六月四日
六月九日
六月十日
そして新らしき社会主義の意識、トラクター、ドクラード、古きものが新しさにかわろうとする時の犠牲者の死にもかかわらず、残る印象はただ土の重さ、土の上に生きる人間の心持の重さ、土の生みの力の無心なる豊饒さで、人間の意志の勝利ではない。イデオロギーによる土への新たな耕作でもない。ここがこの作者のもって居る一つの非ソヴェート的なるものだ。
六月四日 第二芸術座〔入場券、配役表貼付〕
「チュダーク」(変りもの)
六月九日 第一ГОТОБ
「ローヘングリーン」
六月十日 МХАТ小舞台〔入場券貼付〕
「ナーシャ・モーロドスチ」〔「われらの青春」〕
革命当時の党青年の心持(若さの揺れ、その愛すべきところ、決然たるところ)、生活気分を非常によく客観的に表現した、近頃面白い芝居だった。
これはブロニポエズドなどとはまるで違った態度で、革命という大きな歴史的背景の前に活きる若い党員の生きかたを、立体的に把握している。
×演出も要領よくなかなかうまい。ダンチェンコだ。役者もうまい。
×チュダークが書かれたこともソヴェート文学の一つの注目すべきことだし、この「我等青春」が描かれたことも興味ある現象だ。