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にっき

日記

宮本 百合子

28 一九四五年(昭和二十年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,467 字 · 14 页

青空文庫

十日

十一日

日本社会党、結成に向う。

十日

鷺の宮へ行く。主人公畑で働いている。細君、少女ものを書いている。ここの感じは久喜とちがって、いろいろの話は広汎に流入して来ているのにかかわらず、それによって何か一つの方向が決定されるというのでなく、単なる日常性の変化のようにうけとられているのが特徴である。自分たちの生活の中にうけ入れるのであって、自分達の生活で其を創って行こうとする切先がやはり欠けている。丸くなってしまっている。

話していると午後、家政先生来る。この人はさすが、そうそう丸くなってはいない、感じが。勉強するものとしないものとの差。気質の差。その他。

稲子おなかをわるくして臥ている由。自分どうも行きかねる。何だか話しがしにくい。フランクになれない。(先方がふれさせない面)

十一日

朝五時におきて急行切符を買いにゆく。百人位の列で買った。かえり三越にまわり土産を買う。色のついていない積木一組 6.23、アメリカ兵のために古い綴織の単衣帯を並べている、一本 785 800―900―。いくらアメリカ兵でも兵は兵だ。七十弗位の帯を一本買えはしまい。鉛筆、ノポピンを買う。