轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
12 その十一 稲妻は見たり
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 26,240 字 · 52 页
新十郎は手紙を披いて、
「時田さんは泥酔すると前後不覚になって、その時の記憶を失ってしまう癖がありました。彼がふと目をさましたとき、彼がどうしてこんなところに寝ているのか、しばしは分らなかった。彼を起したのは由也で、枕元にションボリとユウレイのように坐っていたそうです。時田さんが由也の様子にハッとして、かたえを見ると、自分と並んで女がねている。見ると三枝子さんで、すでに死んでいたのです。由也の話で彼は次第に思いだしたが、彼はたしかに三枝子に会いたい、三枝子の手を握りたいとか、なんとかだとか、お前のところへ泊めろと由也に対して強情に言いはっていたのも思いだすことができた。また三枝子さんが来たときに、半ばねむりかけていたらしいが由也に起されたのか起き上ってみると、まさにそこへ手燭をもって現れたのが三枝子さんであったから、いきなりとびついて手を握ったが、すると三枝子さんが手燭を落したから、マックラになる。何かゴチャ/\しているうちに、そのあとは意識がない。由也の話では彼が手で三枝子さんの首をしめて自然に殺してしまい、由也がようやく手燭の灯をつけてフトンをのけてみると、時田さんは眠りこけているし、三枝子さんは死んでいたと云うのだそうです。