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ほしのせかいから
星の世界から
小川 未明
「少年倶楽部」1917(大正6)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,228 字 · 7 页
良吉は文雄のお葬式のときにも泣いてついてゆきました。それからというものは、彼は毎日のように暇さえあればお寺の墓地へいって、文雄の墓の前にすわって、ちょうど生きている友だちに向かって話すと同じように語りました。
「君、さびしいだろうと思って僕は遊びにきたよ。」
と、良吉はいいました。木枯らしは、そのさびしいほかにはだれも人影のいない墓地に吹きすさんで、枯れた葉が、空や、地の上にわびしくまわっていました。そして、しばらくそこに良吉はいますと、やがて日がうす暗くなります。すると彼は名残惜しそうに帰ってゆくのでありました。
けれど、良吉の一家は事情があって、その明くる年にこの村からほかの村へ移らなければならなくなりました。良吉はまたしばらく文雄のお墓にもおまいりができなくなると思って、ある日のことお墓へおまいりに参りました。そして、そのわけをいってから、彼は名残惜しそうについにこの村を離れたのであります。
今度、良吉の一家の越してきたところは、ある金持ちの家の隣でありました。その金持ちの家にも、ちょうど良吉と同じ年ごろの力蔵という子供がありました。そして、二人はじきに友だちとなりました。