轻松读懂日语经典作品
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はるはよみがえる
春はよみがえる
小川 未明
「小学六年生 3巻11号」1951(昭和26)年1月新年特別号
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,577 字 · 12 页
「それに、おじさん、聞きましたか、ペンキ屋のせがれが怒って、空気銃を地面へたたきつけてもう打てなくしてしまったんですよ。」と、正吉は、告げたのです。画家は、そのことも、だれかに聞いたとみえて、知っていました。
「ああ、それでいいんだよ。そんなものさえなければ、持つものもないんだからね。」
なるほど、それで、ほんとうにいいのだと、正吉は思いました。こんどのことで、いちばん損をしたのは、高価な銃をなくし、世間からわるく思われた家主であろうと、考えたので、画家にそう話すと、
「いつも、自分だけ得をしようとする、家主の量見がちがっているから、銃を曲げられたのは、罰があたったのだよ。たとえなんと世間からいわれても、平常の心がけがよくないから、これもしかたがないのだ。なんにしろ、あぶない銃を打つやつがいなくなって、やっと安心したよ。」と、画家は、さも、うれしそうでありました。
「すずめも、これから安心ですね。もうあんな青服みたいな人間がこなければ、いいんだがなあ。」と、正吉がいうと、
「もうこやしないから、安心したまえ。そうわるいやつばかりでないだろう、君のようないい少年もいるのだから。