轻松读懂日语经典作品
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はるはよみがえる
春はよみがえる
小川 未明
「小学六年生 3巻11号」1951(昭和26)年1月新年特別号
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,577 字 · 12 页
「青服は、自分の口から、かけごとと殺生がなにより大好きだというのだから、やさしい顔はしていませんよ。酒屋のおじさんが、あの男は、べつに仕事もせず、競輪や、競馬で、もうけた金で、ぶらぶらして暮らすんですって。そして、お体裁にあんな日よけ眼鏡をかけているのだって。」
「そうか、与太者らしいな。まじめな人間なら、そんなふうをしないし、殺生をなにより好きだなどといわぬだろう。いまごろ、はやりもしない空気銃を、どこから持ち出したものか。」と、画家は、不審に思いました。
「あすこの空き地へ二軒つづきの家が幾つも建ったでしょう。あすこにいるんですよ。銃は家主から借りて、自分は打つのがおもしろいので、鳥は家主にやるといいました。家主は、戦争中、竹の子生活をした人から、時計や、双眼鏡や、空気銃など安く買い取ったのだと、やはり酒屋のおじさんがいっていました。」と、正吉は語りました。
「あたりが、やっとおちついて、昔のような平和がきたと思ったら、いつのまにか、人間の心が変わってしまって、信用どころか、なんだか危険で、油断ができなくなったよ。」と、画家は歎息しました。
「酒屋さんは、ああいうのを、アプレゲールとか、いうので、いままでの日本人とちがっているのだと、いっていましたよ。