轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
きそおんたけのはなし
木曾御岳の話
木暮 理太郎
「日本山岳会会報」1933(昭和8)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,366 字 · 15 页
途中に清滝というのがあります。そこへ寄ってまた滝に打たれる、水量は少ないが高さは三、四丈もありましょうか、それに叩かれるとなかなか痛い、滝壺はなく平な一枚岩なので、『般若心経』を口誦しながら其下を往復すると、経の終る頃には十遍位も往復することになって、背中は真赤になってしまいます。私も打たれて見ましたが冷たいのと痛いのとで五、六遍で飛び出しました。随分頑張っても八、九遍やるともう参ってしまいます。慣れている先達などは十五へんも二十ぺんもやる。今度お出かけになったらおやりになるのも一興でしょう。
それから俗称神王原を通り過ぎて昼も薄暗い黒木立の中を登りました、例の太いシラクチ蔓があったことを覚えています。三笠山に参詣して田ノ原の小屋に休み、雲の去来する中を六根清浄を唱えながら王滝口の頂上に着いたのは夕方でした。何にせお宮や石碑があれば一々杖を止めて拝みを上げるので非常に時間を潰すから道は捗りません。ここで私は一行と別れて二の池の小屋へ行って泊りました。そして翌日は山を一廻りする積りで小屋の主人によく道すじを聞きただしますと、なにしろ講中の登山者ばかりいるのですから、迂闊な真似をして、お山を荒すというので殴られでもしては大変だというので、いろいろ注意を受けました。