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とうようがくじんをおもう
東洋学人を懐う
大隈 重信
「早稻田學報 第百五十七號」早稻田學會、1908(明治41)年3月5日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,531 字 · 7 页
第二の国民を作る理想
東洋館を設けて出版事業に熱中す
また島田三郎君の如きも同様である。
第二の国民を作る理想
また小野君は自分が中心となって我輩等と学校を設立することとなった。これは政治法律の新智識を有し、自由独立の精神に富むところの第二の国民を作るためである。これよりさき帝国大学に在学しておった高田、天野諸氏は、当時橋場に住った梓君を休日に訪問し、我が国の時事を談論することを常としていた。この頃から小野君はこの連中を我輩に紹介して、彼等は年少なる書生であるが、将来必ず事を為すところの人物であり、また将来我輩のためにもなるから見知りおかれる様にとのことであった。その後梓君はこれらの連中と我輩とを結び付けて、ついに一の学校を経営することとなった。これが即ち早稲田大学の前身たる東京専門学校を起した動機の一つである。
東洋館を設けて出版事業に熱中す
さて学校も出来人間も大概揃ったが金がない。軍隊は戦争しようとするけれども、肝腎の兵站部がない様な塩梅で、学校も財政のために非常に困ったのである。小野君はこの間に書籍及び新聞出版等の事を主張し、東洋館と称する書店を神田に開いて、英米独仏諸国の書籍を輸入し、また有益なる書籍を多く出版した。