轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
くわのきものがたり
桑の木物語
山本 周五郎
「キング」大日本雄辯會講談社、1949(昭和24)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 39,815 字 · 79 页
そんなふうに大人びたことを云った。家のしょうばいがしょうばいだし、下町も浅草育ちだからませるのだろうが、去年から見ると背丈も伸び、顔だちも目だってきれいになって、十三という年より一つ二つ上にみえた。
「なまを云ってやがら、自分で仕立てたわけでもねえくせにして、あっちへいってろよ、うるせえ」
「縫やあしないけど柄はあたしの見立てよ」
「道理で田舎っ臭えと思った、おめえなんぞまだそんながらじゃあねえよ、おしゃぶりでもしゃぶってあねさまごっこでもしているがいいのさ」
「いいわよ、気にいらなきゃ脱いで頂戴」
「お情けで着てやるよ、可哀そうだからね、母ちゃん、舟借りるぜ」
正篤を促して河岸へとびだすと、おみつが追って来てまた世話をやいた。
「その舟はだめよ悠ちゃん、だめなのよ、こっちの舟にしなさいよ」
「黙ってろ、うるせえ、素人じゃねえんだ」
「偉そうなこと云うわね、そんならやってごらんなさいよ、いいお慰みだわ」
二人の口喧嘩にはもう正篤も慣れている。仙吉夫婦も向うで笑いながら見ていた。――なにってやんでえ、こっちがよっぽどお慰みだと、もやいを解いて、棹を使って舟を川へ出した。