轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さばくのびき
沙漠の美姫
国枝 史郎
「サンデー毎日」1928(昭和3)年4月22日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,658 字 · 14 页
「要点? こうと、では書こう」
明妃去時涙。洒向枝上花。……
「左様なら」
と私は欧陽修を見棄てて黄庭堅の邸へ突進した。
「君は王昭君をどう思うね?」
すると黄庭堅も筆を握ったので私は急いで注意をした。
「君、なるだけ短い所をね」
「え?」
と黄庭堅はききかえしたが、
「なんだね、一体、短い所をというのは?」
「いずれは君も詩を書くんだろう?」
「これは驚いた、よく知ってるね」
「君を入れてこれで四人になるの。詩には、さっきから退屈しているのだ。……が、どうしても書くというのなら要点ばかりをお願いしよう」
「要点? こうと、では書こう」
戎王半酵酔擁貂裘。昭君猶抱琵琶泣。
「……という所が要点なのだが」
「左様なら」
と私は黄庭堅を無視して、邸から一散に走り出た。
「もう大概この辺でよかろう。他の詩人は訪ねまい。同じようなことばかりをいうのだろうから」
×
王昭君のお伽衆として、私が胡地へ旅立ったのは、元帝の竟寧元年であった。
騎馬に乗った呼韓邪単于と、白馬に乗った王昭君と、同じような白馬ではあったけれど、やや貧弱な白馬に乗ったK、即ち私とを廻って、纛だの旗だの盾だの仏狼機だの、弓だの、弩だの剣だの戈だの、槍だの、鉞だの斧だの瓢石だのの、無数の武器が渦まいていた。