轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

うみのおどり

海の踊り

小川 未明

「少女画報」1929(昭和4)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,419 字 · 7 页

青空文庫

だれが、海を征服しようというか?

海は、自由だ。海は、若い、

さあ、うたえ!

さあ、踊れ!

ちょうど、このとき、ほかの船は、姿を消してしまったのに、英吉の船だけが、嵐の舞踏する、渦巻きの中に残されたのでした。そして、幾たび、あやうく波にのみ込まれようとしたかしれません。これを見た、海の神たちは、怒りました。

「なんという自然の怖ろしさを知らぬばかじゃ。大浪よ、ちょいと一のみにしてしまえ。」と、男神は、いいました。

「まあ、お待ちください、あのものは、なにか手を合わせて祈っているようです。わたしが、よく見とどけてまいりますまで。」と、なかにも、やさしい、女神は訴えました。

すぐに、女神は、飛んで、英吉の乗っている、破れかけた船のほばしらの頂にきてとまりました。そして、清らかな瞳で、下をみつめました。

「海の神さま、どうぞ、私をお助けください。私は、頼りない年とった祖母があります。父は、やはり海で死んだのでした。母は、これを悲しんで、その後まもなく、なくなりました。海を生活の戦場とするものには、海の上で死ぬことは、本望です。私の命は、海に捧げます。どうぞ、祖母の達者のうちだけ、私の命を助けてください。