轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
げんぞうがはら
源蔵ヶ原
山本 周五郎
「週刊文春」文藝春秋新社、1962(昭和37)年12月17日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,843 字 · 28 页
膝を折るとき、関節の鳴る音がし、坐った脚の下で、凍てた枯草がかさかさと鳴った。
「さあ、やってくれ」と泰二が云った、「おれが悪かったんだ、どうにでもしてくれ」
五人はしんとなった。泰二は坐った膝へ両手を突き、頭を低く垂れた。市三が眼の隅で忠太を見ると、まるでそれがはずみにでもなったように、忠太が前へ踏みだした。
「みんな」と彼は叫んだ、「おれから先にやるぜ」
そして右手を拳にして振りあげ、左手で泰二の肩を押えた。そのとき、市三がすっと寄って、忠太の振りあげた右手を捉え、ぐいとうしろへ引戻した。
「のろ」と市三が云った、「もういいだろう、本当のことを云っちまえ」
忠太は腕を振り放そうとしたが、市三は両手で掴んで動かさなかった。又次郎はおろおろとみんなの顔を見、宗吉がなんのことだと云った。
「ほんとのことを云おう」とのろが、いかにも待ちかねていたように云った、「さっきの話には出さなかった、出さなかったわけは市あにいが云うだろうが、泰さん、――それからみんなも聞いてくれ、お光ぼうが死んだのは大川へ身を投げたんじゃねえ、おなかの児をおろそうとして、その手当をした