轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

むざん

無惨

黒岩 涙香

「小説叢」1889(明治22)年9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 27,602 字 · 56 页

青空文庫

荻沢は半拭にて髭の汚れを拭取りながら椅子に憑り「唯だ大変とばかりでは分らぬが手掛でも有たのか(大)エ手掛、手掛は最初の事です最う悉皆分りました実の罪人が―何町何番地の何の誰と云う事まで」荻沢は怪しみて「何うして分った(大)理学的論理的で分りました而も非常な罪人です実に大事件です」荻沢は殆ど大鞆が俄に発狂せしかと迄に怪しみながら「非常な罪人とは誰だ、名前が分って居るなら先ず其名前を聞う(大)素より名前を言ますが夫より前に私しの発見した手続きを申ます、けどが長官、私しが説明して仕舞う迄は此室へ誰れも入れぬ事に仕て下さい小使其他は申すに及ばず仮令い谷間田が帰って来るとも決して無断では入れぬ事に(荻)好々谷間田はお紺の隠伏て居る所が分ったゆえ午後二時までには拘引して来るとて今方出て行たから安心して話すが好い」荻沢は固より心から大鞆の言葉を信ずるに非ず今は恰も外に用も無し且は全く初陣なる大鞆の技量を試さんとも思うにより旁々其言う儘に従えるなり(大)では長官少し暑いけどが茲等を締ますよ昨日も油断して独言を吐て居た所ろ後で見れば小使が廊下を掃除しながら聞て居ました、壁に耳の譬えだから声の洩れぬ