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きせる

煙管

芥川 竜之介

加贺百万石的大名天天揣着金烟管上城,不是爱烟管,而是爱炫耀身价。别人一求观赏,烟都抽得更快活了。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,489 字 · 14 页

青空文庫

すると、ある日、彼は、斉広が、以前のような金無垢の煙管で悠々と煙草をくゆらしているのに、気がついた。が、坊主仲間では誰も貰いに行くものがないらしい。そこで彼は折から通りかかった了哲をよびとめて、そっと顋で斉広の方を教えながら囁いた。

「また金無垢になったじゃねえか。」

了哲はそれを聞くと、呆れたような顔をして、宗俊を見た。

「いい加減に欲ばるがいい。銀の煙管でさえ、あの通りねだられるのに、何で金無垢の煙管なんぞ持って来るものか。」

「じゃあれは何だ。」

「真鍮だろうさ。」

宗俊は肩をゆすった。四方を憚って笑い声を立てなかったのである。

「よし、真鍮なら、真鍮にして置け。己が拝領と出てやるから。」

「どうして、また、金だと云うのだい。」了哲の自信は、怪しくなったらしい。

「手前たちの思惑は先様御承知でよ。真鍮と見せて、実は金無垢を持って来たんだ。第一、百万石の殿様が、真鍮の煙管を黙って持っている筈がねえ。」

宗俊は、口早にこう云って、独り、斉広の方へやって行った。あっけにとられた了哲を、例の西王母の金襖の前に残しながら。

それから、半時ばかり後である。了哲は、また畳廊下で、河内山に出っくわした。