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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
10 一九四三年(昭和十八年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,557 字 · 426 页
その間から起算して二週間(予防期間)とすれば、七八日頃になります。益※(二の字点、1-2-22)気にかかります。その頃ともかく行って見ましょう。
八月五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(箱根芦之湖の写真絵はがき)〕
八月五日。弁護士さんから電話で、お会いした由。御用が通じたのは何よりです、予防のため出入をしないようという期間はもう終ったのでしょうと思います。きょうも八四度だのにずっと暑く感じます、今年がどうか苦しい夏にならないようにと心から願って居ります。十一日ごろ上って見ます。
八月六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(モンブランの写真絵はがき)〕
こういう色も山々に映り刻々変化して行ってこそ美しいのでしょうが、固定されると安価でモンブランのために気の毒ね。『日本評論』、社からじかにお送り出来るようになりました。『市民の科学』(ホグベン)そちらへ一緒に行ったようです、もしおよみになればよし、さもなくばいつかお返し頂きましょう。『文芸春秋』はまだうまく運びません。シャボン又送ります。八月六日
八月六日夕 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕