轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

おとこぎらい

男ぎらい

豊島 与志雄

「苦楽」1949(昭和24)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,878 字 · 18 页

青空文庫

男のひとはいったい、犬の臭いをどうして厭がらないのでしょう。厭がらないばかりか、むしろ好きなようです。

犬が好き、そしてポマードが好き。両方の臭いを一緒にすると、それは助平根性の臭いです。あ、とんだことを口走ったが、こうなったらもう後へは引けません。無茶苦茶に、何でも言ってしまいましょう。

倉光さんもそうですし、井上さんもそうですが、物に腰掛ける時、両の膝をひろく両側へひろげます。男のひとは皆そうします。電車の中などを眺めても、膝を両方にひろげて、自分の股の間はすいているのに、隣りの人とは股で押し合っています。なぜあんなことをするのでしょう。腰の骨組のせいではありますまい。股の間に男のあれがあるので、それが邪魔になるのでしょうか。

そのことについて、私はおかしな話を聞きました。井上さんが連れてきたお客同士の話です。男はいつも睾丸がさっぱりしていなければいけない。ということに二人は同意した上で、一人は言いました。

「そこで、僕は、毎朝起きると、睾丸を水で洗うことにしている。さっぱりしたものだ。」

も一人は言いました。

「僕は、いつも、猿股も何もかも脱ぎすて、素っ裸になって寝間着に着かえ、そして寝ることにしている。