轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
「白髪小僧」誠文堂、1922(大正11)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,770 字 · 194 页
頬杖を突いて窓の外を見ながら何か恍惚と考えているところでした。この時赤鸚鵡は一声高く叫びました――
「王様。王様。御覧遊ばせ。
美紅の姿。美紅の姿。
紅木の娘。美紅の姿」
王はこれを聞くと莞爾と笑いまして――
「ハハア。これが美紅姫か。成る程、これは美しい利口そうな娘だ」
と申しましたが、その中に鏡の中の美紅姫がこの方を向いて、王の顔をじっと見たと思うと、美紅の室も机も着ている着物も消え失せてしまって、あとに残った美紅の姿はそっくりそのまま、海の中の藻の林で、美留藻が鏡を覗いているところになりました。この時赤鸚鵡は又も一声高く叫びました――
「王様。王様。御覧遊ばせ。
美留藻の姿。美留藻の姿。
藻取の娘。美留藻の姿」
美留藻は鏡の中から王の姿を見て莞爾と笑いましたが、王もこれを見て莞爾と笑いまして――
「オオ。これが美留藻の姿か。成る程。美紅姫と少しも違わぬわ。してこの美留藻の許嫁となっていた、香潮というのはどんな男であろう」
と身を乗り出しました。すると間もなく美留藻の姿は鏡の表から消え失せまして、今度は醜い、怖ろしい、骸骨のような化物の姿が現われました。