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めがね

眼鏡

小川 未明

「お話の木」1937(昭和12)年9月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 7,487 字 · 16 页

青空文庫

義雄さんに、頼まれて、なにも知らずに、かたつむりを捕ってやったことが後悔されるばかりでなく、そのときのことを思い出すと、いまでも腹が立つので、

「いけないよ、そんなことをしちゃ。」と、大きな声で、叫びました。

「解剖するなら、君たち、かってにすずめを捕ったらいいだろう。」と、青木もいいました。

すると、二人は、そのまま逃げるようすをしましたから、三人は、やらせまいとして、廊下で道をさえぎって、争い合いました。争いの最中に、小西のひじが、青木の顔に当たると、眼鏡が飛びました。

「おい、騒いじゃいかん、なんで、運動場へ出ないんだね。」

こういって、止めたものがあります。みんなが、びっくりして見ると、髪を長くして、赤いネクタイをした、図画の先生でありました。先生は小使い室へ用事があるので、教員室を出て、ちょうど通りかかったのでした。

「先生、こんなすずめの巣をお教室へ持って入るのです。」と、六年の山本が、告げました。

「先生、教室で遊んでいたのでないのです。帰りに持って帰ろうと置きにきたのです。」と、小田が、弁解しました。

図画の先生は、両方の言い分をきいていられたが、