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しゃかいじひょう

社会時評

戸坂 潤

「文藝春秋」1933(昭和8年)年6月~1937(昭和12)年5月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 195,408 字 · 380 页

青空文庫

目次

思想問題恐怖症

自由主義の悲劇面

転向万歳

倫理化時代

減刑運動の効果

世人の顰蹙

林檎が起した波紋

小学校校長のために

博士ダンピングへ

荒木陸相の流感以後

スポーツマンシップとマネージャーシップ

失望したハチ公

武部学長・投書・メリケン

農村問題・寄付行為其他

三位一体の改組その他

罷業不安時代

パンフレット事件及び風害対策

高等警察及び冷害対策

試験地獄礼讃

免職教授列伝

ギャング狩り

膨脹するわが日本

大学・官吏・警察

八大政綱の弁護

思想問題恐怖症

一、満州サービスガール

満州国が独立したのを一等喜んだものの内には、今年の大学専門学校卒業生達を数えなければならぬ。何しろ大口二百名の満州国官吏を採用するというので、文部省へだったか又は直接に各大学専門学校へだったか、(そこの区別は一寸ゴタゴタがあったようだが)、人物・身体・学業三拍子揃った粒よりの「有為な」青年の推薦方を依頼して来たのである。官公立と私立とから平等に採用して欲しいというような、先の先まで考えた就職者側の注文もあった。私は当時、帝大卒業生などは人物・身体・の二条件に於ては遠く拓植大学卒業生などに及ばないから、まず官立一私立二ぐらいの割合が公平だろうと思っていたのだが。