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かかばいじょほうのせつ
禾花媒助法之説
津田 仙
「明六雜誌 第四十一號」明六社、1875(明治8)年9月5日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,880 字 · 6 页
門戸に懸る注連縄のごとく、羊毛にて製したるものにて、ちと憚りながら当今世間にて津田縄と称するものであります。この縄へ蜂蜜を稀薄に抹擦いたして、米麦の花まさに開かんとする際に臨み、その穂の巓を四、五回摩盪するまでのことであります。三人にて一日一町余の田圃に施すことは、はなはだ容易でありましょう。
かく簡易なる方法、すなわち児戯に類するともいうべきほどの術をもって、該表のごとき三割ないし五割以上の大利益ある確証ありて、これがためにさらに費用を増すでもなし、またさらに農夫を労するでもなくして、まるで徒手取〈(ただとり)〉同様という収納を増すことでありますれば、加減乗除、二一天作、いん一が一、と出かけても、ほとんど倍量の益があるというも、さまで誣言でもありますまい。されば農家は三年耕して一年の糧を贏し、政府も租税の取り心ろよく、わが三府六十県の人民、すなわち当今猫も杓子も唱おる、わが三千五百万の兄弟は、三年一回の凶歳ありても飢餓の憂を免るべき割合ではありませぬか。ああ、なんとその鴻益は仰山なものにて、荷衣白蓮先生のわが世界に鴻業偉勲を顕わしたるは、驚き入たることではありませんか。