轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

わたしがちょうさくりんをころした

私が張作霖を殺した

河本 大作

「文藝春秋」文藝春秋、1954(昭和29)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,564 字 · 18 页

青空文庫

充分の手配が要る。

それにはこちらの監視が、比較的自由に行える地点を選ばねばならない。それには、満鉄線と、京奉線とがクロスしている地点、※古屯、ここなれば満鉄線が下を通り、京奉線はその上を通過しているから、日本人が少々ウロついても目立たない。ここに限ると結論を得た。

では、今度はいかなる手段に出るかが、次の問題となる。

一、列車を襲撃するか、

二、爆薬を用いて列車を爆破するか、

手段はこの二途しかない。第一の方法によれば、日本軍が襲撃したという証拠が歴然と残る。

第二の方法によれば痕跡を残さずに敢行することが出来ないでもない。

そこで第二の方法を選ぶことにした。そして、万一この爆破計画が、失敗に終った場合は、ただちに第二段の手筈として、列車を脱線転覆せしめるという計画をめぐらせた。そして時を移さずその混乱に乗じて、抜刀隊を踏み込ませて、斬り込む。

万端周到な用意は出来た。

第一報によれば、六月一日に来る予定が来ない。二日も来ぬ、三日も来ぬ。ようやく四日目になって、確かに張作霖が乗ったとの情報が入った。

クロス地点を通過するのは、午前六時頃である。かねて用意の爆破装置を取り付け、予備の装置も施した。