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わたしのしんじょう

私の信条

宮本 百合子

「世界」1950(昭和25)年10月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,393 字 · 13 页

青空文庫

平和の問題は人類の生へのたたかいとしてあらわれている。

一九四八年の四月、アインシュタイン、ハリソン、ブラウン、フレデリック、セイツなど六人の自然科学者が、プリンストンで警告声明を発表した。「文明が脅威をうけるのは科学者の仕事を通してであったが故に、科学者は世界において特殊な責任の地位にある」「原子爆弾は、われわれが人類の存続を考える限り、それを大規模の戦争に用いることを望んではならぬ程度まで発達している」と。

原子力が人類の殺戮の武器であってはならないことを確信して、その禁止と平和のために行動している科学者はジョリオ・キューリー博士はじめ、世界各国おびただしい数にのぼっている。ストックホルムの平和大会が世界に原子兵器禁止のアッピールを行って、数億ちかくの署名をあつめつつある。そこには、社会のあらゆる面に活動している人々――労働者の組織、キリスト教の団体、婦人、青年少年の団体、各種の文化専門グループの人々が加わっている。

世界の良心的な文学者が、原子兵器禁止を支持し、平和のために発言しているのは、ただ現代の人類的な課題をうけもっているというだけの現象なのだろうか。