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わたしのかんそう
私の感想
宮本 百合子
「信濃毎日新聞」(三「代用食」)1940(昭和15)年11月18日号、「都新聞」(四「恩給と未亡人」)1935(昭和10)年5月7日号、「信濃毎日新聞」(五「女を殴る」)1940(昭和15)年11月27日号、「相模合同新聞」(七「子供と家庭」)1941(昭和16)年3月8日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,800 字 · 10 页
橋田文相が、まず小学校教員の待遇改善の問題をとりあげているのも、このことを語っているのだろう。
けれども、本年に入って、青少年の犯罪の増したことは、世人に深い反省を求める現代の事実ではなかろうか。この半年に青少年の犯罪は一万を突破して昨年後半期より二千百二十六名の増加であり、筆頭が竊盗。そして、職業別にみると、有職者が六千数百人で第一位をなし、二十二歳が最高の率を示している。
春ごろ、青少年労働者が浪費と悪所遊びに陥る傾向について諸方面からの関心が向けられた。つまりは、いくらか余分の金が入ることと、健全な慰安が日常生活に失われていることとから悪遊びを覚えた青年たちが、ついに職業をもちながら、物とりまでもするようになることもあろう。二千九百七十六名という竊盗事件の全部が、そのような原因によるものばかりでないことは常識から明かに推察される。何がこれらの青年たちを竊盗の罪に追い入れたのだろう。
生活新体制へ婦人のさまざまな力が役立てられてゆくのであるが、こういう傷ましい社会の現象に対して母性の心は痛みなしにはあり得ないと思う。母の思いはわが子の上にばかりかばい注がれる時代をすでに一歩あゆみ出している。