轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せいようのはまやき
西洋の浜焼
中谷 宇吉郎
本文「あまカラ 第五十二号」甘辛社、1955(昭和30)年12月5日<br>付記「あまカラ 第五十八号」甘辛社、1956(昭和31)年6月5日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,797 字 · 10 页
アルゼンチンの浜焼
アルゼンチンの浜焼
アルゼンチンから来ている氷河学者から、南米インディアンの料理の話を聞いた。クラントウというのだそうで、原理からいえば、鯛の浜焼のようなものであって、別に珍しい話ではないかもしれないが、ただ規模の大きいところが、ちょっと変っている。これは野外で、大勢の仲間があつまって食事をする場合に限られている。アルゼンチンの草原の広々としたところが舞台である。
まず地面に大きい穴を掘って、その中に石塊をたくさん放り込む。そして丸太をその上に積んで、盛大な焚火をする。丸太がだいたい燃え終る頃は、石塊も土も赤熱に近いくらい熱くなっている。おきはそのままにして、燃え残りの丸太だけを取りのけて、この、いわば炉になっている穴の中にいろいろな材料を放り込むのである。
最初は肉であるが、これが甚だ規模雄大な話で、ふつう羊か、子牛かを一頭丸ごと入れるのだそうである。牛を一頭放り込んだという話は、この頃はあまりないが、昔はやったという話である。羊でも子牛でも、文字通り丸ごとであって、頭も皮もそのまま、毛までついたままで放り込む。もっとも腸だけは出しておく。
それから何とかいう木の大きい葉をたくさん用意しておいて、それを何重にも羊の上にかぶせる。