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しんらんしょうにんについて
親鸞聖人について
吉川 英治
「毎日新聞」1962(昭和37)年10月1日号から9回に分けて連載
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,038 字 · 29 页
やっぱり私は、こういう時代において、今日の時において、親鸞さんの七百年の大遠忌に接して、語り合ったり、考え直したり、そして自分を顧みたりすることは、実に大へんな意義があったことだと思います。
最初に申しましたとおり、私は講演などする柄でないんですが、この真宗青年会連盟からのお話があった時、再三、再四、あやまったんです。ですが、ふと私は、この大阪のごときといっちゃ失礼かもしれませんが、もっとも物質的に商業的にマンモス的な都市、山崎豊子さんのノレンでいわせれば、ド根性ですか、そうした徹底したド根性のすわっている大阪という都市にあってですね、しかも若い人が、ハテナ、仏教に関心をもってるてえのは、これはほんとうかしら、と思ったんです。
ほんとうに大阪の若い人が、こういう会をつくり、三十回も重ねているんだろうか、そうであったら、あまりご辞退するのも悪いというような気がして出てきたんですが。今日ですね、こんなにお集まりになって、僕のつまらない話を熱心にきいてらっしゃる方の年齢層は、ほんとにお若い人が多いんで、ほんとだなと、そうです、ほんとです……。
いいすぎになるかもしれませんが、宗教はですね、宗教は、とかく日本の宗教は、人生の終着駅みたいなものになってくるんです。