轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちょうほうちゅうけいきょく

諜報中継局

海野 十三

「新青年」1944(昭和19)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,537 字 · 40 页

青空文庫

多分助手がボロンの分量を誤ったのに違いない」

「ああそうか。それで……それでどうした」

「ものすごい破壊が起ったんだ。おそらく実験室は瞬間に人諸共吹きとんだであろう。エネルギーはあれから一哩距ったカルバニーの大堰堤に激しい振動をあたえた結果、ダムの破壊となったんだ。そのために、この洪水だ」

「あっ、たいへんだ。どんどん水嵩が増しはじめた。耳がぴーと鳴っている。地下室の空気が強圧されているのだ。ケーソン病になる虞れがある」

「それより、机を積んで、もっと足場を高くしよう。ここで溺死するのはいやだからな」

「しかしテイラー博士の研究は実を結んだじゃないか。テイクロトロンで、あのとおりの巨大なエネルギーを出し、よって日本軍にぶっつければ、その殲滅はわけなしだ。そうだ、それに違いない。われわれは遂に勝利の女神の手を握ったぞ。万歳、テイラー博士」

「ちょっと待った。しかしだ。テイラー博士の研究室は全壊だぞ。研究数値も、肝腎のテイクロトロンの設計図も、みんななくなったんだ。だから折角研究に成功したが、テイラー博士はもう一度始めから研究をやり直さなければならないことになった。