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まめせんすいていのゆくえ
豆潜水艇の行方
海野 十三
「家の光」家の光協会、1941(昭和16)年8月~1942(昭和17)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,245 字 · 41 页
二人とも、怪しい外人のなげこんだ毒ガスにやられて、冷たくなっており、いま海のそこにねていることにも気がつかないのではないでしょうか。ところが、そのときです。とつぜん豆潜水艇が、ぱっと黄色い二つの目をひらきました。
いや、それは本当の目ではありませんでした。それは豆潜水艇の横腹についている、丈夫なガラスをはめた窓に、あかりがともったのであります。もちろんそのあかりは、艇の中にあるあかりです。窓から外へ、さっとながれだした黄色い光が、すこしずつうごいて、海藻の林をてらしつけます。その間にねむっていた鯛のようなかたちをした魚の群が、とつぜん、まぶしいあかりにあって、あわてておよぎはじめました。まるで銀の焔がもえあがったようです。あかりは、なおもすこしずつうごいていきます。
はてな、一たいどうして豆潜水艇の中にあかりがともったのでしょうか。
そうなると、豆潜水艇の中を、ちょっとのぞいてみたくなりますね。では、のぞいてみることにしましょう。
豆潜水艇の中は、うすぐらい電灯でてらされていました。
ごっとん、ごっとん、ごっとん。
重い機械がまわっているらしく、かなり大きな音がしています。