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もん

門

夏目 漱石

宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页

青空文庫

同時に、今まで世間に向って、積極的に好意と親切を要求する勇気を有たなかった彼は、突然この主人の申し出に逢って少しまごつくくらい驚ろいた。けれどもできるならなりたけ早く弟を坂井に預けて置いて、この変動から出る自分の余裕に、幾分か安之助の補助を足して、そうして本人の希望通り、高等の教育を受けさしてやろうという分別をした。そこで打ち明けた話を腹蔵なく主人にすると、主人はなるほどなるほどと聞いているだけであったが、しまいに雑作なく、

「そいつは好いでしょう」と云ったので、相談はほぼその座で纏まった。

宗助はそこで辞して帰ればよかったのである。また辞して帰ろうとしたのである。ところが主人からまあ緩くりなさいと云って留められた。主人は夜は長い、まだ宵だと云って時計まで出して見せた。実際彼は退屈らしかった。宗助も帰ればただ寝るよりほかに用のない身体なので、ついまた尻を据えて、濃い煙草を新らしく吹かし始めた。しまいには主人の例に傚って、柔らかい座蒲団の上で膝さえ崩した。

主人は小六の事に関聯して、

「いや弟などを有っていると、随分厄介なものですよ。私も一人やくざなのを世話をした覚がありますがね」