轻松读懂日语经典作品
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もん
門
宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页
六
「本当ね」
御米は低い声で笑った。宗助もちょっと口の端を動かしたが、話はそれで途切れてしまった。しばらくしてから、
「何しろ小六は家へ来るときめるよりほかに道はあるまいよ。後はその上の事だ。今じゃ学校へは出ているんだね」と宗助が云った。
「そうでしょう」と御米が答えるのを聞き流して、彼は珍らしく書斎に這入った。一時間ほどして、御米がそっと襖を開けて覗いて見ると、机に向って、何か読んでいた。
「勉強? もう御休みなさらなくって」と誘われた時、彼は振り返って、
「うん、もう寝よう」と答えながら立ち上った。
寝る時、着物を脱いで、寝巻の上に、絞りの兵児帯をぐるぐる巻きつけながら、
「今夜は久し振に論語を読んだ」と云った。
「論語に何かあって」と御米が聞き返したら、宗助は、
「いや何にもない」と答えた。それから、「おい、おれの歯はやっぱり年のせいだとさ。ぐらぐらするのはとても癒らないそうだ」と云いつつ、黒い頭を枕の上に着けた。
六
小六はともかくも都合しだい下宿を引き払って兄の家へ移る事に相談が調った。御米は六畳に置きつけた桑の鏡台を眺めて、ちょっと残り惜しい顔をしたが、