轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆきのとう

雪の塔

海若 藍平

「九州日報」1923(大正12)年2月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,032 字 · 10 页

青空文庫

居流れて、今宴会の最中でしたが、玉雄と照子の兄妹が這入って来ると、皆万歳と言って歓迎をして、二人を正面の冬の男神と春の女神の前に座らせました。

二人は今までお話しには聞いていましたが、まさかこんなものが本当にいようとは思わなかったので、何とあいさつしてよいやら、只胸をドキドキさして、顔を真赤にしてお辞儀をして座りました。

二人がここで頂いた御馳走は、何が何だかわからぬ位沢山で、丁度お腹は空いていたし、そのお美味かった事、頬ぺたも落ちそうで、あとから出たお菓子や果物までも一つ残さず食べてしまいました。

御馳走が済むと五分間演説が初まりました。

いの一番に飛び出したのは真っ黒々の唐金のお釈迦様でした。

「みなさん、私はいろいろな人から拝まれて、いろいろなおそなえものやお賽銭をたくさんいただきます。しかし私を拝んだり、いろいろなものを供えたりする人は、みんな欲ばりばかりで、私にすこしばかりのものをくれて、大変な幸福ばかり祈りますから、私は知らん顔をしております。しかし毎年四月八日の私の誕生日になると、子供たちが大勢来て、私の頭の上を花で飾って、頭から甘茶をかけてお祝いをしてくれます。