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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
「新青年」1941(昭和16)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 37,859 字 · 76 页
あの厳重に密封した重い荷が、軍務司長への贈物だったのか。周副官が吉報だと云ったのも、そう云われれば頷かれる”
彼は十七の時から、軍隊にとられて教育され、抗日は救国に絶対必要であること、蒋主席の尊敬すべき大人物であること、沈大佐の忠誠なる軍人であることに、少しの疑いも持たなかった。
それが今、一朝にして崩れかけているのだ。
“蒋主席や、あの厳格な沈大佐殿が、本当にそんなことをしているのだろうか”
孫軍曹は、沈大佐がまだ少佐の時従卒となって、以来順調にここまで来た。
三年前、命が惜しければ残り、出世がしたければ前線に来いと云われ、命は惜しみませんと答えてついて来たのだ。
少佐殿も大佐になられた。俺も軍曹だ。その間、随分叱られもしたが、人一倍可愛がられもした。
“嘘だッ嘘だッ、経理の野郎、俺を買収しようと思って、でたらめを云やアがって”
彼は目の前の金包を鷲掴みにして、経理の後を追った。
その時例の坑口の入口では坑夫達が何か興奮して走り廻っていた。
「どうしたんだ」
「落盤です。子供が三、四人埋まってしまったのです」
「なに埋った? 何処だ、なにを愚図々々しているんだ、早く掘って出してやれ」