轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あおいふろしきづつみ
青い風呂敷包
大倉 燁子
「キング 一三巻四号」1937(昭和12)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,612 字 · 28 页
「美佐子の証言から、彼女の犯行だと決定しても?」
「必ず真犯人を挙げて、その証言を覆えして見せます」
杉村は微笑して、
「じゃ美佐子を召喚して、直ぐ調べよう」
「そう仰しゃるだろうと思って伴れて来ました。階下に待たせてありますから、喚んで来ます」
間もなく山本は美佐子を伴れて来た、二十一二位の、おとなしそうに見える女だった、彼は彼女を残して室を退いた。
「君は、昨夜ずっと初子と一緒にいたのか?」
と杉村が訊いた。
「ええ、いましたわ、暁方まで――」
「吉川と初子とは、――どんな関係だったんだ?」
「ゴリラとは別に何もなかったんでしょう」
「じゃ、川口とは?」
「川口さんは最初、姉の初子さんに夢中だったんですの。あの方利口者だから好い加減に待遇って搾っていたんですが、私立探偵の山本さんッていうパトロンがある事が分ったもんだから、川口さん怒って、欺されたって一時大騒ぎをやってましたが、そのうちにどういう風になったんだか、妹の百合ちゃんと仲好くなったんです。無論初子さんが紹介したんですがね、百合ちゃんは姉さんのように手腕はないけれど、温和しいものだから、川口さんすっかり気に入っちゃって、初子さんの事は断念めたんですの。