轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かぜしちだい
風七題
小川 未明
「子どもの村」1948(昭和23)年7月
N4 · 入门 · 新字新假名 · 2,377 字 · 5 页
七
七
子どもは、床の中で、ふと目をさましました。すると、外では、こがらしがふいていました。
その、風の音のたえまに、遠くの方で、犬のほえるのが聞こえました。
「どこで、ないているのだろう。」と、子どもは、耳をすましていました。そのうちに、ねむって、ゆめを見たのであります。自分は、犬の声をたよりに、広い野原を歩いていました。月の光は、真昼のように、くまなくてらしていました。犬の声は、野原のはての村から、聞こえるのでした。
やがて、あかりが、ちら、ちら、見えたので、そこまで、たどりつくと、まだ一軒、ねずにおきている家がありました。自分は、まどへせのびをして、ガラス戸のうちをのぞくと、お母さんらしい人が、病気でねていました。そのまくらもとへ、小さな女の子がすわって、看病をしていました。
「ああ、感心なことだ。」と、思って、自分は、なにかいおうとして、あせると、目がさめてしまいました。