轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
がいこつとうのだいぼうけん
骸骨島の大冒険
山本 周五郎
「少年少女譚海」1930(昭和5)年10月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,922 字 · 35 页
「春田さん、どうぞ此方へ」
博士に命令された男は、叮嚀にそう云った。
「メトラス博士が、誰か貴方におひき合せしたいと申していられますから」
龍介は頷いて立ち上がった。そしてその男に導かれて行きながら、まさかの時にはと、ズボンのポケットへ用意してきた拳銃にさわって見た。
男は隔ての扉をあけると礼をしながら、
「どうぞ」と云って身を退らせた。
龍介は隣室へ一足入った。メトラス博士は正面の大卓子に向かってすわっていた。
「お入りなさい!」博士が声をかけた。
龍介はもう一足入った、とたん※(感嘆符二つ、1-8-75) 烈しい音をたてて扉が閉まった。
「はッ!」と思って振り向いた時、さっきの三人の紳士が拳骨をさし向けてばらばらと龍介を取巻いた。
「畜生、やったな※(感嘆符二つ、1-8-75)」
龍介は喚いて一足下がった。とその時、
「動くな小僧、今度は己の勝だ※(感嘆符二つ、1-8-75)」と云いながら、ひょっこり一人の少年が部屋の中へあらわれた。龍介はひと眼見るなり。
「あッ※(感嘆符二つ、1-8-75) 貴様は……」と叫んで思わず後へさがった。見よそこにあらわれたのは、ヤンセン牧師と共に悪事を働いて、もうすこしで捕えられようとした時、横浜の倉庫から姿をくらました、あの混血児少年のチャアリイではないか。