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がいこつとうのだいぼうけん
骸骨島の大冒険
山本 周五郎
「少年少女譚海」1930(昭和5)年10月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,922 字 · 35 页
壮太の放れ業
「もう駄目だ、春田君。いくら君が強くったって。子供一人と我々五人じゃ喧嘩にならない、あはははは、降参したかい」
チャアリイが笑ったとたん、隙をうかがっていた龍介は飛鳥のように身を躍らしてチャアリイに跳びかかった。
そのとたんに部屋の電灯がきえた。真暗闇の中で、二発ピストルの爆音がした。
「あッ※(感嘆符二つ、1-8-75)」と云う悲鳴がして、ばったり人の倒れる容子、続いて、
「うーむ、うーむ」と云う呻き声がする。
撃ったのは誰か、撃たれたのは誰か、すべては闇の中で分からない。
龍介勝つか。チャアリイ勝つか。そもそもメトラス博士とは何者か!
壮太の放れ業
こちらは並木のかげに龍介の身を案じて、見張をしていた文子と拳骨壮太。
龍介がホテルへ入って行ってから三十分もしたと思うころ、注意していたメトラス博士の部屋の窓が突然暗くなったのを見た。
「どうしたんでしょう」文子が壮太に囁いた。
「停電じゃありませんか」
「だって他の窓は明るいわ!」
「そうですね、ことによると何か起ったのかも知れませんね」壮太も心配になってきた。
「行って見ましょう」
「行きましょう」
二人は大急ぎでホテルへ駈けつけた。