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かまをきずいてしりえたこと

魯山人陶説

北大路 魯山人

北大路魯山人『魯山人陶説』。同一底本的分册已合并为一书。收入:窯を築いて知り得たこと、瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感、魂を刳る美、陶芸家を志す者のために、なぜ作陶を志したか、日本のやきもの、私の作陶体験は先人をかく観る、私の陶器製作について、愛陶語録、河井寛次郎近作展の感想、河井寛次郎氏の個展を観る、陶器個展に観る各作家の味、掘出しは病気の元。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 46,780 字 · 98 页

青空文庫

発掘はその方法に於て奥田誠一君たちからお叱言を頂戴したのでありますが、発掘したおかげで以上のようなことがはっきりいたしまして、徒労ではなかったのであります。それからもう一つ、発掘では焼物を年代順に区別できません。下の物が古く上の物が新しいというようなことは、ごっちゃになってわかりません。年代的に行くと他の絵でもなんでも古いほど概して立派である。五百年前ほどより二百年前は劣る。五十年前でも今よりは優っている。大萱が一番古い。だから立派でした。その大萱はいつのころか、瀬戸を追われて行った陶人の足だまりとなった。瀬戸の三十六窯と言われておるが、それを虱つぶしに発掘したのは私でした。昭和二年のことです。瀬戸の作助の所で仕事をしておる間に冬になると、辺りの雉などを射って、歩く猟人がおりました。その男は山を歩いている中、谷川で瀬戸の破片を見て、近くに窯がある見込みをつけて発掘して見ると、出て来るまとまった品を道具屋あたりに売っていたらしいのです。その男が私を案内しようと言うことで、図らずも三十六窯を歩くことが出来ました。

瀬戸と美濃瀬戸の年代の相違は、この発掘と美濃瀬戸発掘によって教えてくれるものがありました。