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かまをきずいてしりえたこと

魯山人陶説

北大路 魯山人

北大路魯山人『魯山人陶説』。同一底本的分册已合并为一书。收入:窯を築いて知り得たこと、瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感、魂を刳る美、陶芸家を志す者のために、なぜ作陶を志したか、日本のやきもの、私の作陶体験は先人をかく観る、私の陶器製作について、愛陶語録、河井寛次郎近作展の感想、河井寛次郎氏の個展を観る、陶器個展に観る各作家の味、掘出しは病気の元。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 46,780 字 · 98 页

青空文庫

ここには瀬戸三十六窯の発掘は持って来ませんでしたが、美濃と言っても瀬戸と全く類似のものがありました。大体区別は出来るのですが、中には相当その区別に慣れた私を迷わすものもありました。大萱と久尻との間に五斗蒔窯というのがあります。この種の瀬戸の伝世の茶碗は瀬戸のものに限るものと思われていたが美濃の五斗蒔から瀬戸そっくりの古調のものが表われて来ました。しかも、非常にたくさん表われたのは私を驚かせた。瀬戸の三十六窯のあつい時分、すでに美濃にも窯があったのではないかと思わせました。

それからもう一つ技術の方面の話を申し上げます。エンゴロが火の作用か何かでゆがんで来ると中の茶碗がゆがんでいる。これはひとりでにゆがんで来たので、私どもには面白い経験でした。その他、いろいろ詳しく話したら尽きない話もないではありませんが、今日お約束に従い、ほんのちょっと、ここらで、発掘のおおまかな感想を以てお話を止めることといたします。(昭和八年)